リスキリングプログラムを実施している企業は4割未満 民間調査

組織と個人のより良き関係性構築と個人の主体的なキャリア開発を支援する一般社団法人プロティアン・キャリア協会(代表理事:田中研之輔氏、有山徹氏)は、リスキリングに興味関心のある人事部門・キャリア支援者・経営陣他277人を対象に最新のリスキリング実態調査を実施した。

「あなたの企業ではリスキリングプログラムを実施していますか?」(n=250)と質問したところ、「実施している」が36%、「実施していない」が64%という回答となり、リスキリングプログラムを実施している企業は4割未満だった。

「リスキリングを実施する上で、どのような課題がありますか?(複数回答)」(n=351)と質問したところ、「組織文化の変革の難しさ」が38%、「リソースの不足」が23%、「スキルの不足」が17%、「予算の不足」が15%という回答となった。

「組織文化の変革の難しさ」という回答をさらに職種別に見たところ、人事部門、キャリア支援者が70%にも達した。従業員と密に関わる人事部門・キャリア支援者だからこそ、従来~現在の組織文化と今後あるべき組織の未来像との間にギャップを感じていると言える。一方、経営陣においては、その他の属性に比べて「組織文化の変革の難しさ」に課題意識を持っている方は少ないという結果となった。

「リスキリングを実施する上で、どのような教育プログラムが効果的だと考えていますか?(複数回答)」(n=555)と質問したところ、「専門家による実践的なワークショップ」が27%、「外部研修・トレーニング」が25%、「オンライン講座・動画教材」が22%、「社内研修・トレーニング」が15%、「現場でのOJT(On-The-Job Training)Mentorship」が10%という回答になった。

上位に挙げられた3点から、リスキリングを実施する教育プログラムとして、「専門家」や「外部講師」の力を活用することと、いつでもどこでも学べる「オンライン」「動画」コンテンツがより効果的であると考えられていることがわかった。

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一般社団法人プロティアン・キャリア協会・プレスリリースより