「知財戦略デザイナー派遣事業2020ナレッジ集」公表 特許庁

特許庁は8月31日、「知財戦略デザイナー派遣事業2020ナレッジ集」を公表した。同庁は大学に知財の専門家を派遣する「知財戦略デザイナー派遣事業」を2019年度から実施しており、2020年度に得られた知見を取りまとめたもの。 

知財戦略デザイナーは、大学内で埋もれている研究成果を発掘し、研究成果の社会実装を通じた社会的価値・経済的価値の創出に向け、未来を見据えた知財戦略を、研究段階からデザインする。同事業は、学内の産学連携担当者(以下、URA等)と協働し、大学の「知」を源泉とするイノベーション創出を支援するもの。 

ナレッジ集では、大学の研究成果の社会実装における研究者・URA等の勘違いや課題などを取り上げ、知財戦略デザイナーがそれらをどのように解決したのかについて紹介している。今回発表された2020年度のナレッジ集では、ビッグデータを活用するプラットフォームといった大学における最先端の研究成果を社会実装するための新たな課題への対応や、ソフトウェア関連の大学発ベンチャーの起業に向けた知財戦略の構築支援に資する知見等を取りまとめている。

ナレッジ集は、経済産業省のホームページに掲載されている。

https://www.meti.go.jp/press/2021/08/20210831001/20210831001.html

21.9.1news1

ナレッジ集(表紙)