VR空間での一斉授業による実証実験を実施 近畿大学

近畿大学が推進する「“オール近大”新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」(以下、オール近大プロジェクト)の一環として、近畿大学 総合社会学部准教授の岡本健研究室、教育出版社の株式会社増進堂・受験研究社(大阪市西区)、XR事業を展開する株式会社テンアップ(神奈川県横浜市)が連携し、1月13日にVR空間での一斉授業の実証実験を実施する。

 「オール近大プロジェクト」では、岡本准教授の専門である「観光」「聖地巡礼」のコンテンツを活かしやすいようにオンライン授業およびツール設計のディレクションを増進堂・受験研究社NEXT LEARNING Labsが担当し、テンアップがVRシアター型の授業システムを開発した。

 昨年末に行われた予備実験では、岡本研究室に所属するゼミ生を中心に学生が11名参加。VR空間において受講生はアバターとなり、自らの顔を表示したりジェスチャーを選ぶことができるため、教員にとっては反応を確認しながら講義をしやすくなるという。今後は、大規模講義による負荷の検証やスムーズな授業運営・受講環境の整備と共に、講義内容やテーマによる効果の差異なども実証していく予定だ。

21.1.12news2

昨年末に行われた予備実験の様子