教職大学院の入学者選抜実施状況を公表 文科省

文部科学省は10月21日、令和2年度の国私立の教職大学院の入学者選抜の実施状況を公表した。入学定員や志願者数などはいずれも前年度より増加していることがわかった。

教職大学院とは、専門性の高い教員を養成することを目的とした専門職大学院。文科省では毎年、国私立の教職大学院(54大学院)を対象として、入学者選抜における入学定員・志願者数・受験者数・合格者数及び入学者数について調査を行い、公表している。

今年度の入学定員は2,250人(前年度比196人増)、志願者数は2,237人(同171人増)、入学者数は1,823人(同174人増)、入学定員充足率は81.0%(同0.7ポイント増)だった。国立の教員養成系修士課程を教職大学院に移行し、高度専門職業人としての教員養成機能を充実・強化するため、国立の教職大学院の入学定員が増員されたことで入学者数が増加した。一方、学部卒業者の教員採用者数が増加傾向にあることなどから、入学定員充足率は微増に留まっている。

文科省は学部学生や現職教員に対して、広く教職大学院進学の意義を伝えるための広報等の取り組みを通じて、各教職大学院の学びの充実と入学定員の確保に努めるよう促すとしている。