文科省 「2030年に向けた数理科学の展開」を策定

文部科学省では、科学技術・学術審議会基礎研究振興部会での検討等も踏まえ、「2030年に向けた数理科学の展開-数理科学への期待と重要課題-」を策定した。

数理科学は、学問の進展とビックデータの活用により、社会・産業・文化・自然・環境・生命などあらゆる現象の「根本原理を解明し、重要な変化の兆しを予測」できるようになることにより、より良い社会、Society 5.0実現に重要なイニシアティブを果たすものだ。

また、数理科学は、これら現象の理解とこれによる新産業や社会変革を伴うイノベーションの創出が相互に影響を及ぼし発展していくことで、学問の体系的な進展と新たな価値を創造していくことが期待されている。

文科省の「2030年に向けた数理科学の展開」では、今後への重要課題として「ビジョン共有型の基礎科学振興」「世界トップレベルの数理科学の探究拠点」「学際、異分野との連携」「社会との連携、知的アセットの価値化」「数理・データサイエンス・AI人材育成」の5つを提示。

「ビジョン共有型の基礎科学振興」として、産官学にて、2030年に向けた数理科学の目指す姿を共有したうえで、その展開を目指す「数理科学イニシアティブ会議」(仮称)を設置し、産官学の政策形成の場を創設することを提案している。

「2030年に向けた数理科学の展開-数理科学への期待と重要課題-」の詳細については、下記を参照。

https://www.mext.go.jp/content/20220722-mxt_kiso-000184889_1.pdf

22.7.25news1

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