全国の小中学校でデジタル教科書の導入を目指す

GIGA スクール構想が大幅に前倒しされ、『一人一台』の端末環境が今年度内に叶う見込みの中、ソフトの充実が急がれる。デジタル教科書の政策動向について、文部科学省初等中等教育局教科書課課長の神山弘氏より、新年度における活用の見込みや中長期的な課題と展望を聞いた。

神山 弘

神山 弘

文部科学省初等中等教育局 教科書課 課長
1995年4月文部省入省。初等中等教育局教育課程課専門官、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部参事官、生涯学習政策局政策課教育改革推進室長、内閣法制局第2部参事官などを経て、2020年7月より現職

2018年の法改正により2019年度から使用可能となった「学習者用デジタル教科書」(紙の教科書の内容の全て(電磁的記録に記録することに伴って変更が必要となる内容を除く)をそのまま記録した電磁的記録である教材)は、学校現場への導入がなかなか進んでいない。

文部科学省初等中等教育局教科書課の神山弘課長は、「2020年3月時点で公立小中高等の7.9%しか使われていないのが現状です。これは学校単位での回答をもとにしたデータですので、学年ごと…

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