10兆円大学ファンド、1,167億円の黒字 収益額9,934億円、収益率10.0%

国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)は7月5日、2023年度業務概況書を公表し、「10兆円ファンド」こと大学ファンドの運用状況について明らかにした。

大学ファンドは、高度な研究能力を誇る一部の国内大学の研究水準をより高め、世界最高レベルとすべく、閣議決定「国民の命と暮らしを守る安心と希望のための総合経済対策」(2020年 12 月)にもとづき、政府出資0.5兆円と財政融資資金4兆円から成る4.5兆円を元本に設立された基金。

JSTが運用を担当。元本を10兆円規模に拡大し、そこから「国際卓越研究大学」に認定された大学数校に助成を行うというスキーム(画像参照)。なお国際卓越研究大学については先月、東北大学が第1号に決定した。

この度公表された業務概況書によると、2023年度決算における収益額(総合収益額)は+9,934億円。収益率(時間加重収益率)は+10.0%で、+1,167億円(前年度比+424億円)の黒字となった。

運用資産額は10兆9,649億円。構成割合は、グローバル債券(国内債券を含む)が65.7%(7兆1,999億円)、グローバル株式(国内株式を含む)が25.7%(2兆8,214億円)、短期資産(預金等)が5.8%(6,329億円)、オルタナティブが2.8%(3,108億円)。

資産構成別の収益率は、グローバル債券(短期資産を含む)が2.5 %(1,902億円)、グローバル株式が39.7 %(7,749億円)、オルタナティブが19.3 %(283億円)だった。

詳細は以下から見ることができる。
https://www.jst.go.jp/fund/dl/jst_gaikyo_2023.pdf

大学ファンドの全体図。文科省資料より