フォトリーディングの「みかん集中法」が様々な学習障害を改善

アルマ・クリエイションは筑波大学附属視覚特別支援学校、宇都宮大学教職大学院と共同で、読字障害をはじめとする様々な学習障害をもつ児童を対象に「フォトリーディング」における集中手法「みかん集中法」を用い、読書状況がどのように変化するかの実証研究を実施。4月23日に調査結果を発表した。

読字障害とは、文章を読む時に本来読むべき文字を追っていくはずが、視線の動きが文字からずれたり、興味のある文言だけを拾ってしまう障害のこと。何らかの理由で、視線の移動が進むべき方向に移動しないことが原因だ。

実証研究では、9歳~15歳までの様々な学習障害の症状が見られる子ども25人を対象に、視覚測定装置を活用し読書時の視線移動を追跡した。その結果、学習障害を持つ子どもたちの視線移動について、「不要な視線が多発」「視線の揺れがあり、後半になると領域外への視線移動が発生する」という特徴がわかった。

続いて、同じ児童に対し「フォトリーディング」指導経験者が、「みかん集中法」を指導。「自分のペースで読むこと」「指やマウスで読む場所をさすこと」を実践してもらい、読書で視線移動がどのように変化するかを検証した。その結果、「不要な部分への移動が少ない」「目的を明確にして読むことで,より高い集中が実現」したことがわかった。

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