社会構想大学院大学、栃木県矢板市と地域活性化で包括連携協定締結

学校法人先端教育機構 社会構想大学院大学(学長:吉國浩二)と栃木県矢板市(市長:森島武芳)は、2025年9月24日に教育研究の成果を地域づくりに活かし、持続的な地域発展を目指す「地域活性化包括連携協定」を締結した。協定式には、同大学院の川山竜二学監と森島武芳市長が出席した。

この協定は、同大学院の研究生がこれまでに行ってきた研究活動が基盤となっている。研究生らは協定に先立ち、5か月間にわたって矢板市に赴き、現地調査・文献研究・関係者ヒアリング等を実施。市が直面する「成長産業・ベンチャー企業の誘致策」や「市内宿泊者増加に向けた施策」といった現実の課題に対し、具体的な政策提言をすでに行っている。

市側から提示された課題に対し、研究生からは「合宿のまち『矢板』〜スポーツ合宿×企業教育合宿×地域交流~」「『YAIKO』で創る矢板の未来『YAIKO』で繋ぐ矢板の心」「世界水準の教育を実現する矢板市 教育事業プラン」「『矢板で生きる』を選ぶ〜やいた愛×未来のシゴト」といった、独自の切り口による複数の提言が提出された。これらの活動は、社会課題の解決に資する人材育成を目指す同大学院の教育理念を具体化したものと言える。

社会構想大学院大学は、社会や組織の課題解決を担う高度専門職業人の養成を目的としており、今回の協定締結は、その教育・研究機能を自治体との連携を通じて社会に実装する動きとなる。今後、本協定の枠組みのもと、同大学院は矢板市の持続的な発展に寄与していく方針だ。