体験活動を増やしてほしいと感じる中高生が8割以上 東京都調べ

東京都は10月28日、中高生を対象とした「SNSを活用したアンケート」の2024年度第2回および第3回の結果を発表した。

同アンケートは、都の子ども政策に当事者の意見を反映させるため、2022年度から毎年数回実施。毎回異なるテーマを設定し、それについて都内在住または在学の中高生(13~18歳)に「LINEリサーチ」を用いて尋ねている。

今年度の第2回は「デジタル」「体験活動」を、第3回は「グローバル化」「日常生活」をテーマに、いずれも8月に実施。5,000名から回答を得た。

デジタル技術を駆使した活動のうち、どのようなものに関心があるか尋ねたところ(複数回答可)、「動画や音楽等の制作」が64.3%で最多。「プログラミング」(40.9%)、「生成AI」(36.1%)、「3Dプリンター等によるモノづくり」(28.5%)と続いた。

生成AIをどのような目的で使用しているか、あるいは使用したいと思うか尋ねたところ、「学校の勉強」が49.2%で最多。「調べ物や情報収集のため」(47.5%)、「趣味や関心ごとの相談」(34.3%)、「創作活動のアイディアの生成」(32.4%)と続いた。

体験活動(文化・芸術体験やスポーツ体験、職業体験など)を増やしてほしいと思うか尋ねたところ、「そう思う」が49.9%、「どちらかといえばそう思う」が31.2%。増やしてほしいとの回答が8割を超えた。

具体的にどのような体験活動があるといいか尋ねたところ(複数回答可)、「職業体験」が56.9%で最多。「文化・芸術体験」(43.3%)、「スポーツ体験」(41.3%)、「自然体験」(37.9%)と続いた。

英語を使って人と交流することは好きか尋ねたところ、「とても好き」が21.0%、「まあまあ好き」が37.6%。好きとの回答が6割近くに上った。

将来、外国人と一緒に仕事をしたいか尋ねたところ、「まあまあしたい」が35.8%で最多。「とてもしたい」(25.1%)と合わせると、したいとの回答が6割を超えた。

コロナ禍を機に日常的に行うようになったことについて尋ねたところ(複数回答可)、「手洗いや消毒」が51.8%で最多。「医療機関や混雑した公共交通機関でのマスクの着用」(44.1%)、「キャッシュレス決済」(36.1%)、「飲食店のテイクアウトやフードデリバリーの利用」(33.5%)と続いた。

コロナに関していまだに不安や不満を感じることはあるか尋ねたところ、「ある」は29.5%。「ない」(66.2%)を大きく下回った。

調査結果の詳細は以下から見ることができる。
https://www.kodomoseisaku.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/kodomoseisaku/tuzyo_r6_02_sns_anketo_kekka_(第2回)
https://www.kodomoseisaku.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/kodomoseisaku/tuzyo_r6_03_sns_anketo_kekka_(第3回)

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