高専の強みと実力 新産業を牽引する人材輩出と教員集団

高専として全国トップレベルの偏差値を誇り、進学実績でも優れた結果を残している群馬高専。同校では、どのような教育が行われているのか。また、地域の産業振興に向けて、どのような取組みを行っているのか。群馬高専の特徴と強みについて、山﨑誠校長に話を聞いた。

バーチャル工房を活用、協働できるエンジニアを育成

──群馬工業高等専門学校(群馬高専)では学生の教育について、どういった取組みに力を入れていますか。

山﨑 誠

山﨑 誠

群馬工業高等専門学校長
1956年生まれ。名古屋大学工学研究科 電子工学博士課程 単位取得満期退学、工学博士。長岡工業高等専門学校の教授を経て、2017年、群馬工業高等専門学校長に就任。

本校の卒業生の進学率は7割程度、就職希望者はほぼ100%の就職率を維持しています。毎年、東京大学や京都大学、東京工業大学、東北大学など難関大学・大学院への進学者を多数輩出していますが、専攻科を含めて約7割という進学率は全国の高専の中で飛び抜けて高いわけではなく、比較的進学率の高い高専の1つだと思います。

本校の教育プログラムは高専として極めて標準的、伝統的なものです。群馬高専には「本科」として、機械工学科、電子メディア工学科、電子情報工学科、物質工学科、環境都市工学科の5学科があり…

(※全文:2304文字 画像:あり)

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