自ら考え動き出す「始動人」輩出へ 希望を語ることが教育の使命

群馬県は昨年度発表した新たな総合計画の中で、教育施策として「始動人」というコンセプトを打ち出している。県が推進する教育イノベーションと「始動人」の育成、これからの時代に求められる学びについて、県教育委員会教育長の平田郁美氏に話を聞いた。

未来が予測困難な時代、「始動人」の活躍が社会を変える

──群馬県は「始動人」の育成に力を注いでいます。「始動人」とは、どういったものですか。

平田 郁美

平田 郁美

群馬県教育委員会 教育長
東京都出身。横浜国立大大学院・都立大大学院修了。共愛学園女子短大助教授、共愛学園前橋国際大教授。2008年から同学長、16年から学校法人共愛学園副学園長。16年から21年3月まで県教育委員。21年4月から現職。

「始動人」とは、自ら考え、新しい領域で動き出す力を持つ人たちのことです。「始動人」が必要とされている背景には、大きな社会の変化、時代の変化があります。右肩上がりで経済が成長していた時代には、目標が見えやすく、それを迅速に効率的に達成できる人を育てるのが教育の目的でした。

2008年をピークに日本の人口が減少し、子どもたちが親世代よりも豊かになれる保障が失われ、またAIなどテクノロジーの進展もあって、今の小学生が大人になる10年後、20年後を予測することは困難です。現在ある仕事の半数が…

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