価値創出の源泉は「人」、持続可能を志す組織が人を惹きつける

人的資本が重視される時代を迎え、企業と従業員の関係は大きく変化しつつある。長年金融業界を中心とした人材コンサルティングを手がけ、近年では人的資本の領域で業界を巻き込み積極的な活動を行うコトラ代表の大西利佳子氏に、人的資本経営の現状と本質を聞いた。

価値創出のあり方が変化、
求められる人材像も変わる

大西 利佳子

大西 利佳子

株式会社コトラ 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、日本長期信用銀行(現 新生銀行)にて長銀証券に出向しマーケット業務従事後、事業法人担当として、融資、金融商品アレンジ業務などを担当。新生銀行になってからは、事業法人本部にて営業企画業務に従事。2002年にプロフェッショナル人材紹介と人的資本経営コンサルティングを提供する株式会社コトラを設立、代表取締役就任。以来、プロフェッショナル層、リーダー層を中心に多数の企業の人材紹介、人的資本経営コンサルティングに従事する傍ら、自らも複数企業での社外取締役を歴任。日本のプロフェッショナル全体の人的資本価値創出を目指している。

金融・コンサルティング・製造業領域のプロフェッショナル人材の転職支援等、『人』の観点で企業の経営課題解決をサポートしてきたコトラ。人的資本経営の潮流にも対応し、この春から金融機関を対象とした『人的資本研究会』をスタートさせるなど活発な活動を進めている。同社代表取締役の大西利佳子氏は、人材ビジネスに取り組む背景をこう語る。

「日本長期信用銀行に入社してその破綻と新生銀行への転換を経験し、変われなかった組織が、人が変わることで大きく変わったのを目の当たりにしました。『人が変わると組織も変わる』ということが、私が人材ビジネスを志した原点です」

(※全文:2434文字 画像:あり)

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