非財務情報の可視化のポイントは競争力・経営力・対話力と企業文化

人的資本の可視化が、世界的潮流になっている。投資家目線では、企業の非財務情報の可視化にはどんな意味があり、企業はどんな部分を可視化していくべきなのか。長期的な価値創造に取組む企業への投資を行うコモンズ投信の代表取締役社長兼最高運用責任者の伊井哲朗氏に聞いた。

持続的に価値創造できる
会社を選ぶ際の5つの軸

伊井 哲朗

伊井 哲朗

コモンズ投信株式会社
  代表取締役社長兼最高運用責任者
山一證券入社後、主に営業企画部に在籍し営業戦略を担当。その後、メリルリンチ日本証券(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)の設立に参画し約10年在籍。コモンズ投信創業と共に現職。2012年7月から最高運用責任者兼務。同社は、骨太な長期投資家として特色がありコモンズ30ファンドは、つみたてNISA対象ファンドにもなる。今年度から上場株のインパクトファンドも手掛ける。BSテレビ東京「日経プラス9」レギュラーコメンテーターも務めるなどメディア出演多数。著書に『「普通の人」が「日本株」で年7%のリターンを得るただひとつの方法』(講談社)、『価値向上のための対話』(日本経済新聞出版社 共著)、『97.7%の人が儲けている「投資の成功法則」 』(日本実業出版社) などがある。

── 人的資本の可視化によって、投資家の投資判断にはどんな影響があるのでしょうか。

伊井 投資家にも色々な人がいて、それは市場にとって大事なことの1つです。もしも全員が短期投資家、あるいは長期投資家だったり、全員が同じテーマで投資していたら、売買はできなくなってしまいます。

(※全文:2387文字 画像:あり)

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