HRテクノロジーの意味ある活用に必要なスキル・コンピテンシーの体系化

人的資本経営において重要性を増す人事部門。特に、『人』にまつわるさまざまな情報をテクノロジーの力で活用するHRテクノロジーの導入が各所で進んでいる。HRテクノロジーコンソーシアム理事の民岡良氏に、HRテクノロジーの正しい理解と活用のあり方を聞いた。

HRテクノロジーとは何か?

民岡 良

民岡 良

一般社団法人HRテクノロジーコンソーシアム 理事
株式会社SP総研 代表取締役 人事ソリューション・エヴァンジェリスト
1996年慶應義塾大学経済学部を卒業後、日本オラクル、SAPジャパン、日本アイ・ビー・エム、ウイングアーク1stを経て2021年5月にSP総研 代表取締役に就任。現在は「持続可能な働き方」を追求するためのコンサルティングサービスを提供しており、「人的資本開示」(ISO 30414)に関する取り組みについても造詣が深い。日本企業の人事部におけるデータ活用ならびにジョブ定義、スキル定義を促進させるための啓蒙活動にも従事。著書に『HRテクノロジーで人事が変わる』、『経営戦略としての人的資本開示』、『戦略的人的資本の開示』等がある。

── 人的資本経営に注目が集まる中、勤怠管理や人事評価をデジタル化する「HRテクノロジー」を活用する企業も増えています。そもそも、HRテクノロジーとは何か、人的資本経営とどのような関係があるのでしょうか。

HRテクノロジーは、勤怠管理や採用、タレントマネジメントなど多岐にわたる領域を含んでいます。さらにそれぞれの領域がさまざまな言い方で説明されているので、非常に複雑化しており、これを把握しようとするとかえってわかりづらくなってしまいます。

あえてシンプルに申し上げると、限られた人材のリソースの中で効率性を保ちながら、生産性を維持・向上させていく企業運営のために活用すべきテクノロジーだということです。

(※全文:3252文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。