「価値創造力」の向上に着目した人材育成に挑戦 エスシーシー

創業47年を迎えるSIerの株式会社エスシーシーは12月15日、未来社会実現のため、事業構想大学院大学の教育研究プログラムを活用し、「価値創造力」の向上に着目した人材育成への挑戦開始を発表した。

同社はこれまで、SIerとして金融・交通・運輸などのシステムインテグレーションに加え、医療・教育分野の新規ソリューション開発に従事してきた。また、「会社の成長は人の成長である。人の成長なくして会社の成長は成しえない。」という創業者の信念の元、同社は人材=人財として、人を育てることに一貫して取り組んできた。具体的には、グループ内のIT専門学校で培った教育ノウハウを社員教育に活用するほか、社員のキャリアパス別に体系的な研修制度を設ける等を行ってきた。

『Society 5.0 -未来社会-』の実現を目指す同社は、特にITが支える「人」が中心の未来社会にしたいと考えている。このため新たな価値を創造・成長させること、ひいては社員の「価値創造力」を強化することが重要となる。また、3年後に創業50周年という節目を迎えるにあたり、社会の変化に合わせ、事業と人材育成の両面で新たな取り組みが必要であるとしている。

同社では、これらを実現するため、事業構想大学院大学の教育研究プログラムを活用し、新施策をスタートした。今、日本社会では長期的な新規事業を生み出すことのできる人材が求められている。事業構想大学院大学は、実践教育を交えたMPD(事業構想修士)プログラムを提供する研究機関。

同社では、1期生として10名程度が1年間、2週間に1度、事業構想大学院大学へ通う。1期生のメンバーは営業・エンジニア・間接部門などの部署の若手からベテランまで、キャリアを問わず幅広い人材が参加する。事業構想を学ぶ中で『事業構想計画書』を作成し、より実践的な知識や経験を得ることで、事業戦略に活かすための「価値創造力」を強化していく。同社では、次年度以降も2期生、3期生と継続して人材育成に注力していく予定としている。

22.12.16news2

eDCグループの「産・学・研」の「産」を担うSCCと「学」を担うIT専門学校。画像はプレスリリースから