神戸大、研究成果の社会実装に向けみなと銀行と包括連携協定を締結

神戸大学は4月28日、りそなグループの株式会社みなと銀行と包括連携協定を締結した。

みなと銀行は神戸市に本店を置き、兵庫県内に101店を展開。同行が県内に有する豊富なネットワークを活かし、研究成果の社会実装や、地域企業とのオープンイノベーションを推進する。

神戸大の100%出資子会社で、研究シーズの事業化に取り組む「株式会社神戸大学イノベーション」に、みなと銀行の従業員が常駐。研究成果と同行の取引先をつなぐとともに、共同研究・受託研究をコーディネートする。

また、引受手数料の一部を教育機関等に寄付できる同行独自の私募債「あゆみ」や、遺言信託等を通じた寄贈なども通じ、神戸大発のスタートアップ企業を資金面で支援する。

神戸大の藤澤正人学長は「相互の強みを生かした、金融と大学のパートナーシップが形成されることを確信している」、みなと銀行の持丸秀樹社長は「学術機関と手を組むことで、地域産業の高度化、新事業の創出、そして地域経済の活性化にスピード感をもって取り組んでいきたい」と語った。

250430記事1締結式の様子。左より、持丸秀樹・みなと銀行社長、藤澤正人・神戸大学長。神戸大プレスリリースより