みんがく、高い数学能力を持つAIに定評のあるMathpresso社と提携

生成AIを活用した教育サービスを開発・提供する株式会社みんがくは4月2日、高度な数学能力を持つ生成AIに定評のあるグローバルEdTech企業、Mathpresso社と業務提携を結んだことを発表した。提携を通じ、数学分野での生成AIの活用を強化する。

大規模言語モデルの特性上、生成AIは数学において、誤った解答を生成する「ハルシネーション」をもっとも起こしやすい。

そのような中、Mathpresso社が開発した数学AI「MathGPT」は、「MATH」(高校数学)、「GSM8K」(小学校数学)など数学能力を評価するベンチマークにおいて、Microsoft社の「ToRA13B」を抜き、世界1位の評価を受けている。Mathpresso社はまた、世界中に9000万人以上の登録ユーザーがおり、日本でも学習アプリ部門でダウンロード数1位を獲得している質問応対サービス「QANDA」も運営している。

一方のみんがくは、同名のオンライン自習室を始め、さまざまな家庭学習支援サービスを開発・運営。生成AIによる質問応対の可能性を探ってきた。その中で、数学分野だけは上述の理由で限界があり、回答の精度が低いという課題に直面していた。そこで、この度の提携に至った。

提携の第一弾として、みんがくが提供する同名のオンライン自習室に、Mathpresso社が開発した生成AIチューターサービス「Qutor」(キューター)の学習ログを閲覧できる機能を5月に追加するとしている。