産経大・南九大・宮崎大、「デジタル×専門分野」の教育推進で連携

宮崎大学、南九州大学、宮崎産業経営大学の3者は4月15日、文部科学省事業「デジタルと専門分野の掛け合わせによる産業DXをけん引する高度専門人材育成事業」の採択を受けた合同記者会見を実施した。

「デジタルと専門分野の掛け合わせによる産業DXをけん引する高度専門人材育成事業」事業は、デジタル社会への環境変化に対応した資質・能力を涵養するため、DX教育設備を活用した教育カリキュラム開発や実験・実習の高度化など、「デジタル×専門分野」の教育を進め、我が国の産業界等のデジタル化・高付加価値化をけん引する高度専門人材育成を加速することを目的とするもの。公募に対し全国から99件の申請があり、うち39件が採択された。

宮崎大学が申請した構想「農工連携による農林畜産業を中心とした地域産業DXをけん引するデジタル活用高度専門人材育成」は、農学部と工学部の学部間連携による事業であることが特徴。

宮崎県の基幹産業である農林畜産業を中心とした地域産業の課題解決をDXにより実践、地域のDX化を牽引する高度専門人材を輩出することを目指す。

また、南九州大学と宮崎産業経営大学が合同で申請した構想「産業界、地域社会と連携するデータ駆使型6次化スマートファクトリーDX人材育成」は、大学間連携による事業であり、南九州大学が強みとする食品開発・分析・加工等の分野と、宮崎産業経営大学の強みであるマーケティング分野等を教育に生かし、食における価値提供と経営発展のためのマーケット分析までを一貫して行える人材の育成を目指すとしている。

宮崎大学では今後、15種類の高度な機器を導入し、後学期から実習などで本格的に進めていくとしており、鮫島浩学長は「3つの大学が連携して本県のDXを主導できる人材を育成していきたい」と抱負を述べた。

22.4.18news3

鮫島浩・宮崎大学長(宮崎大学ホームページより)