集英社が漫画家養成のため「ジャンプの漫画学校」を今夏開校

「週刊少年ジャンプ」など多数の人気漫画誌を発行する集英社は15日、未来の漫画家を養成するための学校「ジャンプの漫画学校」を2020年8月に開校すると発表した。商業誌での成功を狙う漫画家志望者50人を対象に、同社がこれまで培ってきた漫画制作に関する経験やノウハウを公開する。

「ジャンプの漫画学校」は、ジャンプの編集者と作家が漫画制作に関する講義を行う講座。期間は半年間で、隔週土曜日に全10回の講義を行う。講師は歴代編集長や副編集長、ヒット作を生み出してきた編集者、同誌の連載作家。編集部が開講する講座などはこれまでもあったが、50人という大きな規模で行われる例は珍しい。

開講期間中は、各受講者にジャンプの編集者が仮担当としてつき、ネームの添削を行う。講義を参考にしながら実際に編集者と作品作りに取り組むことができ、卒業制作は「少年ジャンプ+」に掲載され、読者の反応を得ることができる。

講座の対象者は、漫画家と漫画家志望者。応募者多数の場合は応募課題などを元に編集部が選考し、受講者を決定する。全10回の受講料は2万2000円(税込)で、応募締め切りは2020年5月31日。講座の会場は集英社を予定しているが、新型コロナウイルス感染症対策のため、配信による講義となる可能性もある。

2020.5.18(2)