三菱UFJモルガン・スタンレー証券と連携し、小学生向け金融経済教育を展開

新学習指導要領の実施によって、中学・高校で金融経済教育の拡充の動きが広がる中、2005年から探究学習プログラムを提供する教育と探求社は、証券会社との協働で小学生向け金融経済教育プログラムを開発し、2022年度からさいたま市での導入が始まった。

探究学習のプロ集団が
金融経済教育プログラムを開発

宮地 勘司

宮地 勘司

株式会社教育と探求社 代表取締役社長
日本経済新聞社で新聞を使った教育事業を社内起業。2004年退社、教育と探求社設立。社会が題材の探究プログラム「クエストエデュケーション」を約300校、6万人の中高生に提供。2015年教師の学び場「ティーチャーズ・イニシアティブ」設立。

福島 創太

福島 創太

株式会社教育と探求社 開発部マネージャー
教育と探求社で探究型教育プログラムの開発、ティーチャーズ・イニシアティブで教員研修の開発提供に従事。東京大学博士課程で教育政策や教育実践を研究。著書に『ゆとり世代はなぜ転職を繰り返すのか』(筑摩書房)。

探究学習プログラム「クエストエデュケーション」の提供や学校コンサルティング・企業研修を行う教育と探求社は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券と連携し、2022年度から小学生を対象とした金融経済教育プログラム「お金の力―Value」の提供を開始した。

これに先立ち、同社は2014年から三菱UFJモルガン・スタンレー証券とともに、中学生・高校生向けの金融経済教育プログラム「株の力」を開発。80校延べ5,000 人超の生徒に出張授業を実施してきた実績がある。さらに、2019年からは大学生を対象とした「株の力 for 大学生」の展開も開始している。

「三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、ESGへの取り組みの一環として、当社と連携して金融経済教育プログラムの開発・提供に取り組んできました。今回の学習指導要領の改訂というタイミングで、金融経済教育をさらにもう一歩進めて本格的に取り組みたいというご相談を受け、新たに小学生向けに本プログラムを開発・提供することになりました」と教育と探求社代表取締役社長の宮地勘司氏は説明する。

「株の力」の授業では、三菱UFJ モルガン・スタンレー証券の社員が講師として学校を訪問し、…

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