みんなのコード、小中高の情報教育に関する提言を発表

特定非営利活動法人みんなのコードは3月27日 、「小・中・高等学校における情報教育の体系的な学習を目指したカリキュラムモデル基本方針」を発表した。

みんなのコードは2015年設立。小中高におけるプログラミング教育を中心に、情報教育の発展に向けた活動に取り組んできた。

小中高を通じた体系的・継続的な情報活用能力育成の枠組みが必要であるとの考えから、学習指導要領についての提言も行ってきた。そのひとつとして、2022年4月には「2030年代の情報教育のあり方についての提言」を発表した。

同提言の内容を発展させ、より具体化したのが、今回発表した「小・中・高等学校における情報教育の体系的な学習を目指したカリキュラムモデル基本方針」だ。小学校から高校までの12年間を通じた体系的な情報教育が可能になるために、以下の提言を行っている。

・小学校における「情報を学ぶ時間」の新設

主体的・体験的な活動を通じて、自分たちの生活と「情報」の結び付き、各教科と「情報」との関連に気付き、自分の課題解決や他教科の学びにおいて積極的に情報活用能力を発揮できるようにするため。

・中学校における「技術・情報」科の新設

基礎的な知識と技能を身に付け、自らの表現だけでなく、他者や地域社会に関わる課題の解決に情報活用能力を活かすことができるようにするため。

・高校における「情報」の必履修科目の充実

「情報」科で学ぶ知識と技能を十分に発揮し、自己や他者、社会における様々な問題を情報と情報技術との関連から捉え、課題の設定と解決に取り組めるようにするため。

学校での実践研究にもとづく小中高別の事例紹介も付されている。詳細は以下から見ることができる。

https://speakerdeck.com/codeforeveryone/curriculum-model-basic-policy

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