新型コロナ対策で97%の大学が遠隔授業を実施または検討
大学等の新型コロナウイルス感染症への対策状況を文部科学省が発表した。5月12日の調査時点において、約9割の大学等が対面型の授業の開始を延期しており、遠隔授業を実施または検討中の大学等は96.6%にのぼることがわかった。

大学等の授業開始に際しての対応状況
出典:文部科学省「新型コロナウイルス感染症対策に関する大学等の対応状況について」
調査対象は全国の国立大学・公立大学・私立大学・高等専門学校で、全1070校中1046校が回答した。
学生を集めて行う通常の授業の開始時期を「延期している」と回答した大学等(遠隔授業を実施中の大学等を含む)は930校で、全体の86.9%だった。一方、「例年通りの時期で実施」と回答した大学等は116校(10.8%)だった。ただ、例年通り授業を開始している大学等でも、ほとんどが遠隔授業を実施または検討していることがわかった。
ビデオ会議システムなどの多様なメディアを活用して、教室外の学生に対して行う授業(遠隔授業)については、「遠隔授業を実施する」と回答したのが708校(66.2%)で、「検討中」と回答したのは326校(30.5%)だった。「実施する」と回答した割合は国立大学が82.6%(71校)と高く、私立大学は65.2%(536校)、公立大学は55.2%(58校)だった。
また、「実施予定はない」という私立大学も1.5%(12校)存在した。