心理的安全性のある環境づくりで、非認知能力を高める

Google が発表して話題になった「心理的安全性」。非認知能力の育成には環境づくりが大切と言われるが、心理的安全な環境をつくることがまさにそれに該当する。ビジネスでも教育現場でも実践できる、学びにふさわしい環境づくりと指導者に求められることについて聞いた。

変化し学び続ける組織に必要な、「心理的安全性」

石井 遼介

石井 遼介

株式会社ZENTech 取締役・チーフサイエンティスト
神戸市出身、東京大学工学部卒。シンガポール国立大 経営学修士(MBA)修了。学生時代から数え、3社を創業。ZENTech では、心理的安全性・行動分析の研究、サーベイ開発、統計分析を行うとともに、研修講座の設計・開発を担当する。一般社団法人 日本認知科学研究所理事も務める。著書『心理的安全性のつくりかた』(日本能率協会マネジメントセンター)

心理的安全性とは、「組織やチーム全体の成果に向けた、率直な意見や素朴な質問、そして違和感の指摘が、いつでも、誰もが気兼ねなく言えること」を指す。現在のような変化が激しい時代には、会社や組織、チームも変化し続け、学習していくことが必要だ。このような中、心理的安全性は、組織やチームの学習や前進に向けても重要といわれる。

「心理的安全性があれば、メンバー同士が健全に意見を戦わせ、生産的で良い仕事をすることに力を注ぐことができます。しかし、組織やチームで心理的安全性を実現することは、実際には難しいことです…

(※全文:2216文字 画像:あり)

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