「疑う力」で思考をアップデート、イノベーションを生み出す

卓越した社員にのみビル・ゲイツ氏が授与する「Chairman's Award」を受賞した、「マイクロソフト伝説のマネジャー」と呼ばれる澤円氏。既存の価値観を取り払い「疑う」ことで思考を高め、さらにイノベーション(新結合)につなげる方法について語っていただいた。

不確実な時代に求められる、多面的に考える力

澤 円

澤 円

株式会社 圓窓 代表取締役
元・日本マイクロソフト株式会社業務執行役員。マイクロソフトテクノロジーセンターのセンター長を2020年8月まで務めた。DX やビジネスパーソンの生産性向上、サイバーセキュリティや組織マネジメントなど幅広い領域のアドバイザーやコンサルティングなどを行っている。日立製作所 Lumada Innovation Evangelist、武蔵野大学教員、JAC Digital アドバイザーなどの肩書を同時に持ち、複業のロールモデルとしても情報発信している。

日本人は同質性が高く、「みんな」という言葉をよく使う。しかし、SNS が定着して以降、実際には多様な考えの人たちがいると感じられるようになった。

「多様な考え方の人たちがいるということは、『他の人は違うことを考えている』ことを前提にしなければいけないということです。これが『疑う』際の、1つの考え方です。同じものでも違う人が見れば違う見え方になるので、『自分が見ているものは一面的なのではないか』と疑うことが重要です。疑うことは、『鵜呑みにしないこと』です」

今年4月に著書『「疑う」からはじめる。これからの時代を生き抜く思考・行動の源泉』を上梓した澤氏はこう語る…

(※全文:2222文字 画像:あり)

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