教えない、支える指導者の育て方 ビリギャルを育てた科学的学習システム

『ビリギャル』で知られる坪田塾は「教えない、支える指導」を教育指針とし、生徒の能力を見極め主体性を引き出し、一人ひとりの目標達成に伴走する科学的学習システムを構築している。支える教師たちの非認知能力を育成する手法もユニークだ。

メタ認知を活用した、科学的学習システム

坪田 信貴

坪田 信貴

坪田塾 塾長
累計120万部突破の書籍『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(通称ビリギャル)や、累計10万部突破の書籍『人間は9タイプ』の著者。これまでに1300人以上の子どもたちを子別指導し、心理学を駆使した学習法により、多くの生徒の偏差値を短期間で急激に上げることで定評がある。大企業の人材育成コンサルタント等もつとめ、起業家・経営者としての顔も持つ。テレビ・ラジオ等でも活躍中。新著に『人に迷惑をかけるなと言ってはいけない 子どもの認知を歪ませる親の言葉と28の言い換え例』がある。東京都在住。

坪田塾は『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』の著者である、坪田信貴氏が塾長を務める『子』別指導の学習塾で、心理学を活用した科学的な学習システム「教えない、支える指導」を教育指針としている。

坪田氏は、何をどう学ぶか順番が決められている日本の学校の「カリキュラム至上主義」に疑問を呈する。

「学力や認知能力は人それぞれですから、教育手段や学習のゴールも当然一人ひとり異なるはずです。しかし、今の教育はそこが考慮されていません」

「教えない、支える指導」の根幹にあるのは、「保育における補助」の考え方だという。保育の現場では、一人ひとりの子どもの力量に合わせて…

(※全文:2579文字 画像:あり)

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