アメリカで注目の非認知能力育成法「SEL(社会情緒的教育)」の実態と成果

早くから非認知能力に着目しているアメリカでは、社会情緒的教育「Social Emotional Learning」の取り組みが盛んだ。ワシントン DC で暮らしながらライフコーチとして活躍するボーク重子氏は、こうした環境で育てた自身の娘が2017年に「全米最優秀女子高校生」に選ばれ注目を浴びた。

アカデミック主体の教育から、社会情緒的教育へ

ボーク 重子

ボーク 重子

Shigeko Bork BYBS Coaching LLC代表
ICF(国際コーチング連盟)会員ライフコーチ
非認知能力を育む子育てコーチング、自分史上最高の自分になる BYBS ワークショップを主宰。著書に『非認知能力の育て方』(小学館)『世界最高の子育て』(ダイヤモンド社)等。娘スカイは2017年「全米最優秀女子高生」コンクールで優勝。ワシントン DC 在住。
shigekobork.com
Instagram @shigekobork

著書『「非認知能力」の育て方』の中で、非認知能力を伸ばす教育こそが「世界最高の子育て」だと唱え、日本の教育関係者や保護者らの耳目を集めたボーク重子氏。米国では、非認知能力育成を具体化した「社会情緒的教育」が重視されていると語る。

「すでに1994年には全米規模で、Social Emotional Learning(SEL・社会情緒的教育)を推進する教育団体『CASEL』が設立されており、娘が幼稚園の頃から話題になっていました。『感情を理解し適切に対処する』『前向きな目標を設定し達成する』『他人に対して思いやりを示す』『他者と良い関係を築き維持する』『責任ある意思決定をする』という5つを、新時代を生き抜くために必要な社会性や…

(※全文:2366文字 画像:あり)

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