山梨県と多摩美が包括連携協定、デザインの力で「人づくり」
学校法人多摩美術大学(東京都世田谷区)と山梨県(知事:長崎幸太郎)は、同県のデザインリテラシー豊富な人材の育成と、様々な社会課題の解決や新たな価値の創出による豊かな「まちづくり」「ものづくり」に連携して取り組んでいくことを目的に、12月21日に包括連携協定を締結した。
今回、連携事項として下記の5つを掲げている。
・教育・文化・芸術、人材育成及び産業振興に関すること
・人的資源の交流に関すること
・物的資源の相互活用に関すること
・両者が共同で実施する事業に関すること
・その他、前条の目的を達成するために必要な事業に関すること
多摩美術大学は世界中で「デザイン思考」「デザイン経営」が注目される中、いち早くビジネスパーソン向け講座「TCL -多摩美術大学クリエイティブリーダーシッププログラム」を開設し、デザイン経営の社会実装に向けて「戦略性」と「感性」を同時に持つハイブリッド人材の育成とリスキリングの場を提供している。
山梨県には半世紀に渡り多摩美術大学のセミナー施設を設置しており、山梨県立美術館で館長も務める多摩美術大学・青柳正規理事長のもと、「デザイン」をキーワードに連携を協議してきた。今後はこの協定をベースに多摩美術大学の持つデザイン教育の考え方やリソースを広く社会に展開・還元させていく計画だ。
左:長崎幸太郎知事 右:青柳正規理事長 東京ミッドタウン インターナショナル・デザイン・リエゾンセンターにて(多摩美術大学・プレスリリースより)