巨大災害後の復興について共同研究 香川大学と白神商事

白神商事と、防災・減災教育研究拠点として「四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構」を設置する香川大学は、台風や地震、津波などの巨大災害からの早期生活再建に向けた事業者間連携プラットフォームの構築に関する研究を2020年7月より開始したと発表した。

近年、毎年のように自然災害が頻発し、全国各地で甚大な被害が発生している。今後発生することが予想される南海トラフ地震や記録的大雨などの巨大災害に備えて、被災者の生活再建を早期に実現するための研究が必要不可欠だ。また、被災者の生活再建の中でも、住居復旧に関しては、災害がひとたび発生すれば被災地域の工事事業者に依頼が集中するなどして十分な復旧対応ができない現状がある。その結果、住居復旧は数年先になるといった状況も頻発している。

そこで、屋根工事店とエンドユーザーをつなぐポータルサイト「やねいろは」、外壁工事店とエンドユーザーをつなぐポータルサイト「かべいろは」を運営する白神商事は、両サイトの運営で培った、全国の屋根・外壁職人とのネットワークを活かすことで、平常時だけでなく、巨大災害などの非常時における被災者の早期生活再建に向けた取り組みができるのではないかと考え、事業者間連携プラットフォームの構築に関する研究を香川大学と共同で開始した。

香川大学は、地域社会の安全・安心に寄与することを目的として、四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構を設置しており、地震、津波、高潮、河川氾濫等の自然災害、およびテロ、事故や犯罪等の人為災害から人々の生命や財産を守り、危機管理に関する学術的・技術的研究開発ならびに人材育成を行っている。

20.08.31news2