高校生の1日あたりネット利用時間、「6時間以上」がもっとも一般的 東京都調べ
東京都は3月24日、2024年度「児童・生徒のインターネット利用状況調査」の結果を発表した。
調査は昨年10月から今年1月にかけて、都内の公立の小中学校および中等教育学校、高校、特別支援学校の児童生徒を対象に実施。1万1,434名から回答を得た。
PCやタブレットを学校で1日どのくらい利用するか尋ねたところ、全体では「1時間程度」(45.6%)がもっとも一般的。「ほとんど使わない」(26.6%)、「2時間程度」(14.3%)と続いた。高校では「ほとんど使わない」がトップで、41.7%に上った。
学習以外の目的でインターネットを1日どのくらい利用するか尋ねたところ、全体では「1時間程度」(25.4%)がもっとも一般的。「2時間程度」(21.6%)、「3時間程度」(15.9%)と続いた。
小学校では「1時間程度」(31.0%)、中学校では「2時間程度」(26.0%)が1位も、高校では「6時間を超える」(20.2%)がトップで、年齢とともに利用時間が延びることが伺われた。
複数のSNSを挙げ、その利用状況について尋ねたところ、「使用している」と回答した人の割合がもっとも高かったのは「YouTube」(86.3%)だった。「LINE」(57.3%)、「TikTok」(29.0%)、「Instagram」(26.0%)、「X」(18.6%)と続いた。
LINE、Instagram、Xは、小学校(それぞれ39.3%、10.6%、6.0%)と中学校(それぞれ92.5%、47.1%、34.2%)で数十ポイントもの差があり、中学生からSNSを使用し始める人が多いことが伺われた。
昨年4月以降、インターネットをめぐりトラブルや嫌な思いを経験したことはあるか尋ねたところ、「ある」は全体では7.7%であった。高校で9.3%とやや高かったが、それでも1割を切った。
「ある」と回答した人(n=884)に、その具体的な内容について尋ねたところ(複数回答可)、「その他」を除くと「メールやSNSに書き込んだ文章が原因で友だちとけんかになった」が30.3%でトップ。
「グループ内や、誰もが見られるところで、自分の悪口や個人情報を書かれた」(22.4%)、「無料通話アプリなどのグループで仲間外れにされたり、勝手に退会させられたりした」(18.7%)と続いた。
調査結果の詳細は以下から見ることができる。
https://infoedu.metro.tokyo.lg.jp/doc/r6_net_use.pdf
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