データサイエンティストの認知率 米独の6割前後、印の8割以上に対して日本は2割台

一般社団法人データサイエンティスト協会は9月30日、日米独印の4か国のビジネスパーソンを対象に行った、データサイエンティスト(DS)の認知・理解に関する調査の結果を発表した。

調査は6月、4か国の20代~60代の就労者(パート・バイトを除く)を対象に実施。日本では2,000名、米独印では各1,000名から回答を得た。

DSという職業を知っているか尋ねたところ、「確かに知っている」「なんとなく知っている」の合計は、日本では25.3%。アメリカの63.1%、インドの80.8%、ドイツの56.7%と比べて著しく低く(画像参照)、DSの認知が他国よりも遅れていることが明らかとなった。

日本におけるDSの認知率(「確かに知っている」「なんとなく知っている」の合計)は、2022 年調査では21.9%、2023年調査では25.1%。徐々に拡大してきたが、次第に止まりつつあることが伺われた。

知っていると回答した人に、DSになることに興味があるか尋ねたところ、「興味がある」「どちらかといえば興味がある」の合計は、日本では31.0%。アメリカの49.4%、ドイツの39.2%、インドの70.1%と比べてやはり低かった。

世代別では、DSに興味を持つ人は各国とも20代(日34.3%、米56.1%、独51.7%、印74.9%)や30代(日40.0%、米66.3%、独54.5%、印86.7%)の若年層に多かった。

さらに、DSにどのようなイメージがあるか尋ねたところ(複数回答可)、トップは、日本では「専門性が高い」(23.6%)だったが、他の3か国では「収入が多い」(米63.7%、独54.0%、印63.8%)となった。

「専門性が高い」は、アメリカ(24.2%)とインド(23.2%)では4位、ドイツでは6位(15.1%)。日本では、DSは専門職とのイメージが相対的に高いことが明らかとなった。DSの認知率を高めることと並んで、専門職とのイメージを払拭し「民主化」を進めることが必要としている。

調査結果の詳細は以下から見ることができる。
https://speakerdeck.com/datascientistsociety/detasaienteisutowomeguruhuan-jing-nowei-i-2024nian-ban-ban-bizinesupasondiao-cha-noguo-ji-bi-jiao?slide=24

データサイエンティスト協会プレスリリースより