石破首相、就任後初の所信表明演説 公教育の再生とリスキリングの体制整備に注力
石破茂首相は10月4日、衆参の本会議で就任後初となる所信表明演説を行った。
「ルール」、「日本」、「国民」、「地方」、「若者・女性の機会」の5つを「守る」ことを政策の柱に据えた。
「ルールを守る」については、自民党議員による政治資金問題を真摯に反省するとともに、改正政治資金規正法を遵守し、国民の政治への信頼を取り戻すとした。
「日本を守る」については、日米同盟や韓国ら同志国との連携を通じ、中露による侵略や一方的な現状変更からわが国の平和と安全を守るとした。
また少子化とそれによる人口減少について「静かな有事」であるとして、こども未来戦略の着実な実施から働き方改革や意識改革まで、子育て支援に全力を挙げると述べた。
経済・財政については、「賃上げと投資が牽引する成長型経済」を実現し、デフレ脱却を目指すとした。そのためにイノベーションおよびスタートアップの支援を強化していくと述べた。
「国民を守る」については、生産性と付加価値の向上により、物価上昇を上回る賃金上昇を持続的に実現するとした。そのために、リスキリングをはじめとする人への投資を強化すると述べた。
「地方を守る」については、初代地方創生担当大臣でもあることから力を入れたいとし、地方創生交付金を当初予算から倍増するとともに、デジタル田園都市国家構想実現会議を発展させた「新しい地方経済・生活環境創生本部」を創設すると述べた。
「若者・女性の機会を守る」については、「人づくりこそ国づくり」であるとして、教職員の処遇見直しとそれによる公教育の再生など、教育改革に全力を挙げると述べた。
また経済活性化のためにもリスキリングは不可欠であるとして、人生のあらゆる局面で何度でも必要な学びが得られる体制を整備すると述べた。
演説の全文は以下から読むことができる。
https://www.kantei.go.jp/jp/102_ishiba/statement/2024/1004shoshinhyomei.html
首相官邸ホームページより