立教大とNTT東 バーチャルキャンパスの実現へ協定締結

立教大学 大学院人工知能科学研究科と、東日本電信電話 東京事業部(以下、NTT東日本)は6月29日、バーチャルキャンパスの実現に向けた実証実験について相互協力協定を締結した。 

大学の講義のオンライン化によって、学生同士の人間関係、講義以外の場面で醸成される様々なコミュニケーション、共同学習・研究の一体感等がオンラインでは不足していることが課題となっている。両者は、AI技術と高精度3Dモデルによる、実在感・臨場感のあるバーチャルキャンパス空間を提供することで、新しい学びの環境構築・課題解決を図るとしている。 

同大学が研究・開発を進めているバーチャル空間上のAI搭載ロボット(Virtual Droid)、高精度3Dモデル作成技術・AIを活用したリアルなVRと、NTT東日本が提供するセキュアかつ高速処理を可能とするネットワークやプラットフォームを掛け合わせることで、学生・教職員の造形・表情・動作をコピーした3Dアバターによるバーチャルキャンパス上での円滑なコミュニケーション、共同学習・研究の実現をめざす。バーチャルキャンパスでは、学生や教職員がリアルな3Dアバターを操作し、臨場感のある仮想教室で講義・グループワークを実施し、人工知能を搭載したVirtual DroidがTA(ティーチングアシスタント)としてVR空間で活動する、といったことの実現をめざし開発を進める。 

両者は、AI技術とネットワーク・プラットフォーム等を掛け合わせることで、自治体や民間企業・各種団体等とも協業の幅を広げ、幅広い社会課題の解決に向けた共同検討・検証を進めていくとしている。

21.6.30news2