お茶の水女子大、JALと連携協定を締結 航空業界における男女差の是正に向け共同研究

お茶の水女子大学は5月22日、日本航空株式会社(JAL)と連携協定を締結した。航空業界における男女差の是正に向け、共同研究を行う。

JALグループにおける社員の男女比は、男性48%、女性52%。全体的にはバランスが取れているが、職種ごと見ると、例えば操縦士や整備士では9割以上が男性で、客室乗務員、旅客ハンドリングスタッフではその逆といった具合に、極端な男女差が存在している。

この状況を改善すべく、性差をめぐる学術研究に強みを持つお茶の水女子大と、職場環境の調査・分析に取り組む。性別等の属性に関係なく、全ての従業員が最大限能力を発揮できる制度や職場環境の提言および社会実装を目指す。

加えて、社内研修への大学教員の派遣や、大学の各種講座への社員の派遣、学生インターンシップの受け入れなど、人材育成にも取り組む。

お茶の水女子大の佐々木泰子学長は「時代の要請に応じた研究によって、人々の持続可能で多様な幸せの実現に取り組んでいきたい」、JALの鳥取三津子代表取締役社長は「性別、国籍、年齢、障がいの有無など属性の多様性に加え、経験、価値観など個性の多様性も尊重し、違いを力に変えることのできる未来を切り開いていきたい」と語った。

a542294e13ed954bc1ed6ccd039f46bd6c7a626dc_waifu2x_noise0_scale2x締結式の様子。左より、佐々木泰子・お茶の水女子大学長、鳥取三津子・JAL代表取締役社長。JALプレスリリースより