神戸学院大学、富士フイルム等 VRの学習コンテンツを共同研究

現実に作用する身体性のあるバーチャル技術の研究・開発を行うイマクリエイト株式会社は、富士フイルムシステムサービス株式会社、学校法人神戸学院 神戸学院大学と共同で、薬剤師業務に必要とされる技能の修得・向上を目的とした「するVR」を活用した実践形式の薬学生向け学習コンテンツの研究に取り組むことを発表した。

バーチャル空間では、物体の可視化や透過、ガイドの表示、重力や動きの出力等の現象や事象の操作、動きに対する即時フィードバックなど、テクノロジーの活用によって現実ではありえない体験が可能になる。360度動画のような「見る」が特徴のVRではなく現実のように身体を使って得られるバーチャル空間だからこその体験性がある「する」が特徴のVRを、イマクリエイトでは「するVR」と呼んでいる。

今回の共同研究の背景として、医療系人材の育成を行う大学では、新型コロナウイルスの感染拡大によって実習機会に大きな制限がかかったことを契機に、教育手法の高度化や新たな技術の開発・導入が求められている。そこで、実践形式の学習ができる新しい教育手段として、現実と同じような身体性のある体験ができ、しかもテクノロジーによる様々なアシストを受けながらの体験も可能になるバーチャル技術を活用した学習コンテンツの研究に取り組むことになった。

共同研究では社会実装を視野に入れながら、まずは薬学生の臨床準備教育の場での使用を想定し、バーチャル技術を活用した薬剤師に必要とされる技能修得のための実践形式の学習コンテンツを開発し、実際にそれを教育に取り入れることで、有用性を検証していく。有用性の検証を進めた後、学習コンテンツの改良および追加検証を進めることで、新しい教育手段として社会実装を進めていくことを目指す。

22.12.9news1

イマクリエイト株式会社・プレスリリースより