求める人材像と成長プロセスを再定義 経験を講座で伝え、OJTを補完する
2015年から6年連続で「働きがいのある会社」ランキングのベストカンパニーに選ばれた三和建設。建設業界の「旧態依然」というネガティブなイメージを良い意味で裏切り、近年は人材教育の一環として企業内大学「SANWAアカデミー」も開校、効果を出している。
「つくるひとをつくる」という、経営理念のもとで

森本 尚孝
三和建設株式会社 代表取締役社長
一級建築士
京都府京都市出身。大阪大学工学部建築工学科卒業、同大学院修了。大手ゼネコンを経て、2001年、「サントリー山崎蒸溜所」をはじめとする食品業界の大手企業の建築物に定評がある三和建設に入社。2008年に4代目社長に就任。著書に「人に困らない経営」(あさ出版)など。
三和建設は1947年創業。当時社員4人からのスタートだったが、戦後の資材不足の折に古鉄骨を再利用することで工場建設工事を受注するなど、アイデアと誠心誠意をモットーとした仕事ぶりで取引先の信用を獲得。その後、関西や首都圏を中心に食品工場などの建設工事を数多く手がけるようになった。2020年4月1日現在で社員数は149人、直近の年商は100億円を上回る。
付加価値の高い仕事に必要なのは、なんといっても人材だ。2013年に「つくるひとをつくる」を経営理念に掲げてから、同社は大きく変わった。考案したのは2008年に4代目社長に就任した森本尚孝氏だ。
「70年以上の歴史があるといっても、大手ゼネコンのように…
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