システム思考と『ことづくり』発想で、産業界を牽引する新リーダーを育成
大阪府立大学と大阪市立大学が共同運営する、イノベーション創出に貢献する高度研究人材の育成に特化した「システム発想型物質科学リーダー養成学位プログラム」。修了生の8割が産業界に就職する同プログラムについて、大阪府立大学の松井氏と藤村氏に話を聞いた。
アカデミアではなく、産業界を目指す人材に
藤村紀文
松井利之
大阪府立大学と大阪市立大学が共同で文部科学省に申請、採択された博士課程教育リーディングプログラム「システム発想型物質科学リーダー養成学位プログラム(略称:SiMS、シムス)」が、8年度目に突入した。今春にもシステム思考、デザイン思考、アントレプレナーシップを身に付けた高度研究人材7人が博士学位を手に巣立ち、今後の活躍に産業界から期待が寄せられている。
文部科学省が「博士課程教育リーディングプログラム」に大学教育再生戦略推進費を投入し始めたのは、2011年度から。博士号取得を目指す学生を、産学官にわたりグローバルに活躍するリーダーへと導くため、国内外の第一級教員を結集し、博士課程前後期の一貫した学位プログラムを構築するのが狙い。大学院教育の抜本的改革を支援し、最高学府に相応しい大学院形成を推進する。
「大阪府立大学ではその数年前から博士課程の教育を変えていこうと動いていました。私が、アカデミアを目指す人材ではなく、産業界を目指す人材の育成に…
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