ホテルオークラ、東京経営短期大学と産学連携で授業コース新設

ホテルオークラは8月17日、東京経営短期大学と2020年8月に産学連携のための協定書を締結し、21年度より同大学に本格的な人材育成のための授業コースを新設すると発表した。また、同社の海外ホテルで働く和食調理人が東京マスダ学院調理師専門学校で学べる留学等、海外ホテルの人材育成を目的とした日本留学制度も創設する。

現在東京経営短期大学には経営総合学科とこども教育学科があるが、2021年度より2年制のホスピタリティコース「観光ホスピタリティコース Supported by Hotel Okura」を新設する。ホテルオークラは、同コース運営について授業内容・講師派遣等を通じて支援。また、グループの各ホテルにおいて、同コース卒業生(卒業見込みの学生)を積極的に採用する。さらに、海外のグループホテルの従業員および新規開業ホテルの採用予定者から毎年3名程度を同大学に留学させ、同コースを受講できるようにする。

東京マスダ学院調理師専門学校は、少人数制による授業を主たる運営形式とする学校。ホテルオークラは同社の海外ホテルで働く有望な若手調理スタッフに対し、学費・関連諸費用を負担して毎年3~5名程度を同校に留学させ、日本での和食の調理・技術を習得させる。将来の海外ホテル展開におけるオークラブランドの和食「山里」、ホテルニッコーブランドの和食「弁慶」において日本人総料理長を補佐し、中核になる調理人の育成を図ることを目的としている。

同社は、今後の開業予定ホテルを含め、国内で53ホテル、海外で38ホテル、合計91ホテルの運営等を行っており、2022年までに海外で50ホテルまで拡大予定。海外展開においては「日本のおもてなしの心に根差したホスピタリティ」「本格的な日本料理の提供」を担う海外人材の育成が不可欠であり、向こう10年間で約2億円の資金を投じ、従業員の日本留学制度を整備する予定。

20.08.18news1