KiteRa、生成AI に関する社内規程の提供を開始
社内規程の作成・編集・管理を手掛ける(株)KiteRa(キテラ)は9月26日、ChatGPTを始めとする生成AI に関する規程「生成AI 利用規程」の提供を開始したことを発表した。企業はこれを自社に合うように書き換えることで、社内規程として使用することができる。同社によるとこのようなサービスは業界初という。
ChatGPT などの生成AIは業務効率化と生産性向上をもたらす一方で、利用方法によっては、著作権侵害や情報漏洩、誤情報の拡散といった問題を引き起こす可能性も孕んでいる。このようなリスクを十分に理解した上で利用していくことが求められる中、官公庁や大学では、生成AI の利用に関するルールやガイドラインを定める動きが広まっている。しかし多くの企業はいまだ、生成AI をどう扱うべきか検討段階にある。環境が未整備のまま、従業員がリスクや社内のルールを把握せずに、独自の判断で生成AIの利用を開始しているケースもあり、著作権侵害や情報漏洩等の問題が発生しかねない状況である。
このような背景から同社は「生成AI 利用規程」を作成。企業における生成AI 活用環境の整備を促進するため、業務上で生成AI を利用する場合に押さえるべき法的な観点から、著作権侵害や情報漏洩、誤情報の拡散といったリスクや対応策までをまとめている。さらに付録の「解説」(桃尾・松尾・難波法律事務所パートナー弁護士の松尾剛行氏が監修)において、どのように自社に合った文言に修正すべきかまでも指南。企業が生成AIを安全に利用できる環境を整備することは、業務効率化と生産性向上をもたらし、企業のガバナンス向上にもつながるとしている。
(株)KiteRaプレスリリースより