生成AIの認知時期、職業・性別により差 男性の方が女性よりも早期に知る傾向

株式会社NTTドコモのモバイル社会研究所は5月12日、3,000人以上を対象に行った、生成AIの認知時期に関する調査の結果を発表した。

いまや生活の一部となりつつある生成AIを、人々が最初に知ったのはいつであるか調べた。

調査は2月、生成AIについて事前調査にて「詳しく知っている(人に説明できるレベル)」、「ある程度知っている」と回答した、全国の15~69歳の男女を対象に実施。3,551名から回答を得た。

2022年11月のChatGPTのリリースをきっかけに、生成AIへの注目は急速に高まったが、今回の調査でもその影響が色濃く表れた。2021年以前から生成AIを知っていると回答した人はわずか7%。9割以上の人が、2022年以降に生成AIを認知していた。

2023年、2024年に知ったとの回答がそれぞれ36%で最多。2022年(18%)、2025年(3%)と続いた。

男女別に見ると、男性では2023年(39%)、女性では2024年(41%)がピーク。男性の方がやや早期に認知する傾向が見られた。

職業別に見ると、2023年以前に知った人がもっとも多いのは「経営者・役員」(79%)。「教職員」(70%)、「自由業(開業医、著述業など)」(69%)、「自営業(商工業、農林水産業など」(同)、「専門学校生・短大生・大学生・大学院生」(68%)と続いた。

これらの職業では2023年がピークであるのに対し、「パート・アルバイト」、「高校生」、「専業主婦・主夫」では2024年であった。

認知時期の違いは、その後の理解や活用の格差にもつながる可能性がある。こうした差をどう埋め、誰もが生成AIを適切に活用できるようにするかが、今後の教育政策や教育現場における重要な課題となりそうだ。

調査結果の詳細は以下から確認できる。
https://www.moba-ken.jp/project/lifestyle/20250512.html

20250512_01生成AIを最初に知った時期について尋ねた結果。モバイル社会研究所プレスリリースより