能登半島地震、被災地の子どもの6割以上が復興のために何か行動したいと望む 民間調査
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは8月29日、今年1月に発生した能登半島地震の被災地の子どもを対象に行ったアンケート調査の結果を発表した。
調査は7月、石川県七尾市、穴水町、能登町、珠洲市、輪島市に在住の小学4年生~高校生を対象に実施。震災から半年が経つ中で感じている事柄について尋ねた。2,053人から回答を得た。
震災やその後の生活について大人や社会に伝えたいことがあるか尋ねたところ、「はい」が36.8%、「いいえ」が39.8%、「わからない」が22.2%だった。
「はい」と回答した人に、伝えたいことについて尋ねたところ(複数回答可)、「感謝の気持ち」が41.0%でトップ。「自分の住むまちの復興のこと」(34.9%)、「地震が起きたときのこと」(32.9%)、「被災した自分のまちのこと」(30.8%)と続いた。
一方、「いいえ」と回答した人にその理由について尋ねたところ(複数回答可)、「何を話したらいいかわからない」(36.7%)、「話す必要がない」(20.0%)、「話しても何も変わらない」(16.6%)がトップ3。実際には何かを伝えたいと思っていても、その環境が整っていないため諦めている子どもが一定数いることが示唆された。
復興に向けて何かしたいことはあるか尋ねたところ(複数回答可)、「自宅やまちの片付け」(27.0%)、「地域の行事への参加」(24.7%)、「まわりの人をはげます」(17.6%)がトップ3(画像参照)。行動したいという選択肢を1つでも選んだ子どもは64.0%に上った。
この結果を受け、復興のために行動したいと思っている子どもたちに、大人が何らかの機会を提供していくことが必要としている。
調査結果の詳細は以下から見ることができる。
https://www.savechildren.or.jp/news/publications/download/report-notochildrenvoice2024.pdf
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン プレスリリースより