保護者が考える部活動地域移行のメリット「学外の人との関わりが増え、コミュニケーション能力が身につく」

小・中学生向けeラーニングを提供する株式会社イー・ラーニング研究所は9月17日、「部活動の地域移行における意識調査」の結果を発表した。

少子化による生徒数の減少や指導にあたる教員の負担軽減を背景に、全国の公立中学校を皮切りに2023年度より進む部活動の地域移行について、保護者らはどのように考えているのか調べた。

調査は8月、全国の子どもを持つ親と、親族に子どもがいる人を対象に実施。220名から回答を得た。

部活動の地域移行について知っているか尋ねたところ、「知っている」と回答したのは95名。約4割に留まった。

「知っている」と回答した人に、部活の地域移行が進んでいるとの実感があるか尋ねたところ、あると回答したのは30名で、約3割。「感じない」(22名)、「わからない」(43名)との回答が約7割に上った。

移行の取り組みがまだ始まっていない地域や学校もあり、認知や実感が浸透しきっていないことが伺えた。

部活動の地域移行は子どもにどのような影響を及ぼすと考えるか、全員に尋ねたところ(複数回答可)、「学外の人との関わりが増え、コミュニケーション能力が身につく」が137名で最多。「学校以外の異なる価値観や文化に触れることができる」(132名)、「異なる年齢やレベルの人々と活動することで、協調性が育まれる」(129名)と続いた(画像参照)。

部活動の地域移行が進むことに賛成か尋ねたところ、「はい」は142名。「いいえ」の2名を圧倒的に上回った。「わからない」が76名。6割以上の保護者らが移行を肯定的に捉えていることが判明した。

一方、課題は何であると考えるか尋ねたところ(複数回答可)、「専門的な指導者の確保」(158名)が最多。「地域との連携」(108名)、「施設や活動場所の確保」(107名)と続いた。

調査結果の詳細は以下から見ることができる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000247.000013831.html

イー・ラーニング研究所プレスリリースより