政府「成長戦略実行計画」 社会人の創造性教育の強化を盛り込む
政府は7月17日に閣議決定した「成長戦略実行計画」に、社会人の創造性育成(リカレント教育)の強化方針を初めて盛り込んだ。
実行計画では、大企業に務める20-30代社員に対して「創造性を磨き直し、ステップアップするためのリカレント教育の機会を提供することが必要」であり、特にものづくり企業でアートやデザインと経営の融合による付加利益率向上が必要と指摘。
その上で、「個人の内面や顧客ニーズに基づく創造的な発想をビジネスにつなぐ教育プログラムを開発し、実践する大学等の拠点を早急に構築するため、集中的かつ中長期にわたる支援を行う」とした。
具体的には、企業と連携したプロジェクト型・少人数制で、アイデアの具体化に必要な最新のIT・テクノロジーを活用し、海外・国内のアート系大学と連携したリカレント教育プログラムを開発するとした。また、社会人が働きながら学べるよう、平日夜間・休日の開講や低廉な受講料設定などの受講しやすい環境を整備する方針。
このほか、GIGAスクール構想に関連して、学校が無料で様々なソフトウェアを試験導入できるよう支援したり、教科横断的なSTEAM学習を推進するためのコンテンツ開発に取り組むとした。
計画全文は以下から閲覧可能。
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/pdf/ap2020.pdf
7月17日の経済財政諮問会議・未来投資会議で発言する安倍総理(首相官邸ホームページより)