人口最少県を逆手に、ICT環境整備や全県少人数学級を早期に実現

人口約55万人と全国最少の鳥取県。人と人との絆が深く、地域の協力体制が整っているなど「小さいからこそ」の強みを生かした独自施策を進めている。特色ある取り組みと今後の展望について、鳥取県教育委員会の山本仁志教育長に話を聞いた。

少人数学級をはじめとした、小回りの利く政策

──鳥取県の教育の特色についてお聞かせください。

山本 仁志

山本 仁志

鳥取県教育委員会 教育長
大阪大学法学部卒業後、1983年、鳥取県庁に入り、家庭・地域教育課長、交流推進課長、総務課長、市場開拓局長、教育委員会事務局次長を経て、2014年4月教育委員会委員(教育長)に就任し、現職。

鳥取県の総合的な計画として、2019年度に第3期鳥取県教育振興基本計画「未来を拓く教育プラン」を策定しました。このプランでは「自己肯定感」を、子ども達に求められる様々な力や気質の基盤と位置づけ、夢や目標、学びの意欲を持って生きる子ども達を育むことを重点に取り組んでいます。本県は全国で最も人口の少ない県ですが、自然に恵まれ、人と人との絆が強いという特徴から地域活動において協力が得られやすく、子ども達にとって学びやすい環境が備わっていると思います…

(※全文:4817文字 画像:あり)

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