品川区、区立小学校で企業と協業し資源循環システムの実証実験を開始

品川区は、11月15日より三菱鉛筆株式会社、日本郵便株式会社東京支社、株式会社サカタのタネとの4社協業の下、区内の小学校・義務教育学校の11校と品川郵便局で「鉛筆の資源循環システム」の実証実験を始めることを発表した。

この取り組みは、品川区に本社のある三菱鉛筆から品川区へ「従来、ごみとして廃棄されてきた使用済み鉛筆の有効利用を図りたい」との申し出により実現した。

「鉛筆の資源循環システム」では、木材を主材料とする鉛筆を使用後に回収し、棒状肥料やバイオマス発電として再利用することを目指す。

実証に用いられる鉛筆は、三菱鉛筆が開発した「フォレストサポーター鉛筆」で、国産ヒノキを使った鉛筆の後端部分には芯が入っていない。使用後、芯のなくなった鉛筆を回収し、肥料としてリサイクルされる。

実証実験は準備が整った学校から開始され、開始にあたり、参加校の児童1人につき「フォレストサポーター鉛筆」を5本提供。児童が使い終えた「フォレストサポーター鉛筆」は、各校と品川郵便局に設置した回収箱「ペンシルポスト」で集め、日本郵便の配達車両を活用して運搬、回収した鉛筆はサカタのタネが棒状肥料に再生し、学校に還元する。あわせて、従来の鉛筆も同時に回収し、バイオマス発電に再利用される。

本取り組みにより、鉛筆をリサイクルすることで有効利用し、ごみ減量に資するとともに、「学ぶ」時に初めて手にする鉛筆で児童に「資源循環」を体験・実感してもらうのが狙いとなっている。

21.11.16news1

回収箱「ペンシルポスト」

品川区プレスリリースより