産休後に退職した女性は1割に満たず、6割以上が元の部署に復帰 民間調査

女性のキャリア支援を手掛ける株式会社COREは11月15日、育児休業の実態に関する調査の結果を発表した。

企業に育休制度の拡充や柔軟な働き方を求める改正育児・介護休業法が来年4月から段階的に施行されるのを前に、育休の実態はどのようになっているのか調べた。

調査は9月、第一子妊娠時点で正社員として働いていた、26歳〜45歳の女性を対象に実施。200名から回答を得た。

第一子妊娠・出産の際に育休を取得したか尋ねたところ、「取得した」は69.5%。「取得しなかった」(30.5%)を大きく上回った。

取得したと回答した人(n=139)に、その期間について尋ねたところ、「10ヶ月〜12ヶ月未満」が24.5%で最多。「12ヶ月〜18ヶ月未満」(22.3%)、「24ヶ月」(13.7%)と続いた。

パートナー(≒夫)は育休を取得したか尋ねたところ、「取得した」は27.0%。「取得しなかった」(73.0%)を大きく下回った。

パートナーが育休を取得したと回答した人(n=54)に、その期間について尋ねたところ、「2週間〜1ヶ月未満」が42.6%で最多。「1ヶ月〜3ヶ月未満」(20.37%)、「5日〜2週間未満」(9.26%)と続いた。

パートナーの育休の取得率はまだ低く、期間も短めであることが判明した。

自身が産休を取得したと回答した人(n=139)に、その後どうしたか尋ねたところ、「元の部署で働いた」が62.6%、「別の部署で働いた」が22.3%。「退職した」は8.7%にとどまった(画像参照)。

元の部署であれ別の部署であれ、仕事に復帰したと回答した人(n=87)に、その際の働き方について尋ねたところ、「フルタイム勤務」が65.5%。「時短勤務」(34.5%)を大きく上回った。

「育休=キャリアダウン」ではなくなってきたことが伺われた。

調査結果の詳細は以下から見ることができる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000115385.html

COREプレスリリースより