中学生と企業のコラボで地域を探究 さいたま市教委の新プロジェクト

さいたま市内の公立中学3校の生徒と5企業の協働で、地域からイノベーションを生み出すプロジェクト「さいたまエンジン」が2022年度からスタートする。株式会社教育と探求社が開発した地域探究プログラム「エンジン」を活用した、さいたま市教育委員会の新事業となる。

今回の新事業は、中高生向け探究学習プログラムを開発・提供する教育と探求社の地域探究プログラム「エンジン」を活用し、市内の中学生と企業が共に、さいたま市の未来を探究するプロジェクトだ。「データでみるさいたま」(同市都市戦略本部/都市経営戦略部)によると、同市の人口は毎年1万人ずつ増え、子育て世代の転入も全国トップクラス。「関東住みたい街ランキング」(SUUMO調べ、2022年)で大宮が3位、浦和が5位に入るなど、名実ともに人気エリアになっている。一方、文化や歴史の継承、コミュニティづくり、教育面のソフト、ハード面のさらなる強化といった、伸び盛りの街の「その先」に向けた実践が求められている。

「さいたまエンジン」では、こうした地域特性を踏まえた探究活動に、中学生と企業が取り組む。生徒は「地域イノベーター」として、市内の企業のリソース(事業の特色や強み)と、地域のリソース(魅力や可能性)をかけ合わせた「イノベーションプラン」を考え、企業に提案する。

全15回の授業のなかで、企業の従業員たちも複数回学校を訪問し、対話や助言などを通じて生徒のプラン作りに伴走する。初年度となる2022年度は、市内3中学で7月から順次実施、2026年度までに広げていくことを目指している。

22.6.28news3

株式会社教育と探求社・プレスリリースより