「正しい答を出す優等生」でなく「問を立てて旅を続ける桃太郎チーム」を生む
既存の確立された企業にも、イノベーション(=新価値創造)は求められているが、社内の制度を考えるときに、いくつかの大きな誤解が生じている。「新価値創造を成功させるための本質的な課題は何なのか」について解説する。
イントレプレナーが
求められる背景
松波 晴人
変化が激しい世の中において、企業や組織として安定を得ようとすると、次々と新しい価値(新サービス、新商品、新規事業)を生み出していく必要がある。また、ドラッカーは「企業の基本的な機能は2つしかない、マーケティング(顧客の欲求を知る)とイノベーション(新しい価値を生み出す)である」と述べている。さらに、スタンフォード大のオライリー教授は著書『両利きの経営』において、「知の深化(成熟事業を深める)」と「知の探索(新規事業推進)」の両方を実践することが重要だと説いている。現在の日本企業は「成熟事業を深める(=日々の日常業務やカイゼン)」に追われていて、「新規事業を推進すること」には苦戦している、というのが実情である。
(※全文:2917文字 画像:あり)
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