2024年度「日本型教育の海外展開応援プロジェクト」に9件が選定
文部科学省は8月9日、民間教育事業の海外輸出を支援する「日本型教育の海外展開(EDU-Portニッポン)応援プロジェクト」の2024年度選定結果を発表した。
「日本型教育の海外展開(EDU-Portニッポン)」は、高い基礎学力や規律ある生活習慣を育むとして国際的に関心を集めているわが国の教育の海外輸出を後押しすべく、官民協働のプラットフォームを構築する事業で、2016年開始。
その一環として2021年から行われているのが「応援プロジェクト」。日本型教育の海外輸出を実際に行う民間事業を募り、採択された事業を前述のプラットフォームを通じて支援している。
支援の内容は、実施経費(一部)の負担、日本大使館の協力、現地機関との調整・仲介(推薦レターの発行、現地機関による日本の学校視察受け入れ支援等)、スクールビジット(現地機関による日本の学校視察)の受け入れなど。
今年5月から6月にかけて行われた公募には11件の応募があり、審査の結果、以下の9件が選定された。
実施主体「事業名」((事業名に含まれていない場合)実施地域)
・Indiana Global Learning Center「日本に特徴的な食を科学するモデルカリキュラムの構築と実施」(ペルー、ルーマニア、アメリカ)
・学校法人永田学園(大東幼稚園)「日本式幼児教育の展開及び英語・中国語による日本式幼児教育の伝達度合いに関する検証」(マレーシア)
・株式会社スプリックス「教員向けプラットフォーム『授業準備ネット』のベトナム展開」
・HelloWorld株式会社「日本とアジア諸国等の相互理解促進に向けた中高生オンライン国際交流推進事業」(日本、インド、インドネシア、韓国、タイ、台湾、トルコ、フィリピン、ベトナム、マレーシア、モンゴル)
・ミズノ株式会社「初等義務教育・ミズノヘキサスロン運動プログラム導入普及促進事業」(ベトナム)
・ヤマハ株式会社「インド共和国初等教育への日本型音楽教育導入事業」
・同「ケニア共和国初等教育への器楽実践を含む音楽教育導入事業」
・認定特定非営利活動法人SALASUSU「カンボジア公教育改革――誰も取り残さないための学校改革モデルづくりと展開準備」
・一般社団法人チームがじゃん(琉球大学)「子どもたちが観察・記録・思考・伝達により「科学する力」を育むプロジェクト」(ラオス)
各事業の詳細は以下から見ることができる。
https://www.mext.go.jp/content/20240809-mxt_kokusai-000037467_2.pdf
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