千葉大driとキッズドアが連携協定締結、地域の発展と人材育成に寄与

千葉大学デザイン・リサーチ・インスティテュート(東京都墨田区、インスティテュート長:植田 憲、以下「dri」)と認定NPO法人キッズドア(東京都中央区、理事長:渡辺 由美子)は、6月1日に包括的な連携に関する協定を締結したことを発表した。幅広い分野において相互に知的・人的・物的資源等を活用し、地域社会の発展と人材の育成に寄与することが目的。

千葉大学デザイン・リサーチ・インスティテュート(dri)は、多様化・高度化する社会課題に応えることを目指して2021年に設立された組織。デザインを基軸に、建築学、ランドスケープ学、イメージング科学、予防医学などの多領域の連携に基づくデザイン実践を推進し、次世代のイノベーション創出を図ることを目的としている。

一方のキッズドアは2009年設立以来、日本の子どもの貧困課題の解決に取り組んできた。困窮家庭の小学生~高校生・高校を中退した若者を対象に、「無料学習会」や勉強に加えて食事等の生活支援も行う「居場所型学習会」を東京・宮城で展開。理事長の渡辺由美子は、内閣府子供の貧困対策有識者会議構成員等の政府委員も務める。

千葉大学は、2021年4月に教育・研究のさらなる発展をめざして、ものづくりのまちと言われる東京都墨田区に墨田サテライトキャンパスを開設している。

千葉大学driとキッズドアは、この墨田サテライトキャンパスを活用して、大学の知見を生かした地域との連携(学習支援やコミュニティ形成支援等)プログラム、子どもたちへの探求型ワークショップ等を実施するとともに、千葉大生にボランティアとして活躍する機会を提供することを計画しており、連携協定に基づく取り組みとして、2022年7月より一般社団法人プロジェクト希望(東京都渋谷区、参考記事)との協働による困窮家庭の女子中高生向けのITおよびSTEAM教育プログラムを開始するほか、8月にはIT企業の協力による小学生向けのITプログラミング教室を行う予定。

22.6.3news2

左から福田雄彦キッズドア専務理事、渡辺由美子キッズドア理事長、植田憲千葉大学dri長、原寛道千葉大学副dri長(国立大学法人千葉大学のプレスリリースより)